北区伝統工芸保存会公式ホームページ last update:2010/4/8
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  【プロフィール】
東京都伝統工芸技術保存連合会
北地区会員
1935年 東京都北区生まれ
54年 既に父に弟子入りしていた
兄に続いて 弟子入りする。
現在は主に庭園の竹垣を製作し
その他、歌舞伎演劇舞台の
特殊小道具の製作も行う。

早船 豊次
 


 

・歌舞伎に使われる草などの造花
極限まで薄くした竹をが乾くとピンとした葉っぱに。
造花とはいえ、歌舞伎役者がこの早船氏の作ったものでないと
良い演技ができないと言う。
日本の芸能文化はやはり、伝統工芸が支えてもいるのである。

 
  【技とPR】
われわれ日本人はおそらく、縄文の時代から生活必需品として竹を
あらゆるところで使っていたとおもいます。
例えば、獣を獲る時の弓と矢、それに銛。
魚を捕る時の梁(やな)や筌(うけ)、
捕った物を入れる笊(ざる)や籠(かご)、 桶やたが。
また、武士の命、剣術の竹刀など挙げればきりがないほどありますが、
残念ながら時代と共にそれらの多くの物は
使われなくなった物も少なく有りません。

しかし、現在でも茶道に欠かせない茶筅(ちゃせん)や
茶杓扇などこれからも永く使われてゆく代表的なものだとおもいます。
そして庶民的なものでは、夏の簾(すだれ)、よしず、竹竿、熊手などは
今でも盛んに使われています。

また、生活小道具以外では、日本庭園でよく見られる各種竹垣があります。
竹垣は元来、京都のお寺あるいは神社で色々な竹垣が見られます。
竹垣の名称は寺や神社の名を使っているものが多いようです。
例えば、光悦寺垣、竜安寺垣、銀閣寺垣、桂垣、建仁寺垣等です。
その中でも最も日本中に普及した竹垣が建仁寺垣です。
この種は東京でも多く見られます。

私どもの店でも、工事依頼を受ける主なものは建仁寺垣です。
そのほか玄関脇の目隠しにする巾1m前後の袖垣もよく依頼を受け
製作しています。私どもの扱う商品は古い伝統的なものですので、
すこしでも生活の中に潤いを感じていただけるよう、
これを天職として続けていきたいと思っております。
 
  【受賞暦】
96年 東京都功労者表彰受賞
 
  [住所]東京都北区志茂2-61-14「早船銘木店」
[電話]03-3901-1702
[FAX]03-3903-2910
 
   
 
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