北区伝統工芸保存会公式ホームページ last update:2021/5/28
CONTENTS
 
Page Topへ>>>
 
 
 
   
  【プロフィール】
1947年生まれ。
68年父に師事し仏壇の製作に入る。
96年北区区民文化奨励賞。
02年東京都産業労働局長賞受賞。
東京都伝統工芸技術保存連合
会北地区会員。
2019年東京都伝統工芸士認定。

岩田 晴芳
 


 


本紫檀三方開き

 

 
  【技とPR】
木地の持ち味を活かし、扉の中に寺院を現す。
家庭に仏壇を置くのが、一般的になったのは
徳川八代将軍吉宗の頃からと言われております。
当時は、指物師や仏師が仏壇を作っていたようです。
東京仏壇の素材となるのは主に黒檀、本紫檀などの唐木材です。
唐木材を使い始めたのは、嘉永年間頃からとつたえられ、近年では
屋久杉などを使うこともあります。
これらの木材は乾燥度が重要です。
適度に乾燥した木材でないと、年数が経ってから
つなぎ目に隙間ができたり、ヒビが入ったりしてしまう。
仏壇造りでは、「もりつけ板」とよばれる、
それぞれの部品の寸法を書き込んだ一枚の板が図面になります。
これを見ながら木材を削り、部品ごとに形にしてゆきます。
内部の装飾は、寺院を模したもの。
内部の細かな部品から造りはじめ
最後に外側に本体部分を造り、塗ってから組み立てます。
装飾の細かい彫りや塗りは専門の職人に任せますが
最後に、多くの部品を組み立てるので、
もりつけ板と照らし合わせながら幾度も確認をします。
もりつけ板には、細かいニュアンスまでは書き込まれてはいませんので
職人さんの個性も出ます。
最近では、狭いスペースでも置ける薄型の仏壇を求める人が多いようです。

部品の一部。
仏壇内部の天井に飾る、宮殿部品


高さ五尺
桑宝相華唐草障子


東京仏壇は黒檀などの唐木材の木地(木目)を
そのまま生かして江戸気質をよく表した簡素で荘厳な
美しさをそなえています。
また、入念な昔ながらの手造りの技法を用いているので
子孫代々まで伝えられる堅牢な品質もその特徴としています。
東京仏壇の材料には
1)くるいがない
2)虫がつきにくい
3)丈夫
4)木目がきれい
という、4点を考慮し
黒檀材、紫檀材、桑才、欅材、花梨材、屋久杉材、タモ材が使われます。

東京仏壇は4つの製造工程があります。
・木地行程:木取り>荒削り>張り合せ>中削り>留切り>面取り>枠組み>仕上>木地組み立て
・彫刻工程:下絵書>ミシン挽き>中彫>仕上
・塗り工程:木地調整>目止め>着色>下塗り>下とぎ>中塗り>上塗り>上とぎ>摺り漆塗り
・組立工程:上記の部材を最終的に組み立て上げる
東京仏壇に欠かせない唐木材が使用されたのは
江戸仏師三代目安田松慶が嘉永年間の
1840年頃からと伝えられています。
木地本来の持ち味を生かしたもので古典的な優美さがあり、
その上実用本位に丈夫で
長持ちする仏壇を丹念に手造りしたのが今日の東京仏壇です。

 
  【受賞暦】
96年 北区区民文化奨励賞
2002年 東京都産業労働局長賞受賞
 
  [住所]東京都北区志茂2‐4‐9
[電話]03-3901-1693

岩田仏壇製作所
[電話]048-269-3500

ツイッター

https://twitter.com/tokyobutsudan

ホームページ
https://www.instagram.com/iwatabutsudan/
 
   
 
(C) All Rights Reserved,北区伝統工芸保存会
This webpage link free,please contact us.