【技とPR】
蒔絵は平安時代から続く日本独特の漆工芸の装飾技法である。
漆筆で紋様を描き、「平蒔絵」「研出蒔絵」「高蒔絵」といった
技法で工芸品を美しい製品に仕上げてく。
例えば、研出蒔絵は塗っては削りをくり返し大変な手間がかかる。
また、漆を乾燥させる為にある程度の湿度が必要なため、
漆室(うるしむろ)に入れて数日乾かさねばならない。
作品が完成するまでに、一年かかる場合もある。
「平蒔絵」(ひらまきえ)
紋様に金、銀などの粉を蒔き乾かし、その部分を磨いたもの
「研出蒔絵」(とぎだしまきえ)
紋様に金、銀粉などを蒔き乾かし、透き漆または黒漆を塗って
乾燥させた後、紋様が見えるように研ぎ出したもの
「高蒔絵」(たかまきえ)
紋様の部分に厚みを持たせ、その上に蒔絵を施したもの
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