凧は今から2千年以上前に中国で発明されたと言われております。
日本には仏教の伝来と共に渡って来たと言われ、平安朝の頃は特権階級の貴族の遊び道具として用いられて来ました。
江戸時代には、参勤交代が江戸と地方との間に文化交流を生み、浮世絵・錦絵をベースとした絵柄、土地の紀行風土に適応した様々な凧が日本各地に誕生しました。
19世紀に最盛期を迎え、現在知られている凧の形は幕末の頃に出そろっています。
人々は「名が上がる」と縁起を担いで凧に名前を書いたり、自分の希望を凧に書き、子の成長や、不老・出世・商売繁盛の願いを込めて空に揚げました。しかし、明治維新以降、日本人は代化の波が押し寄せ、明治7年には交通妨害と電線保護の為、東京府より凧上げ禁止令が発布され急速に衰退してゆきます。
時を経た昭和44年、有志が集まり『日本の凧の会』が発足。現在では全国に多くの人の会員がおり、一年中、日本各地で凧揚げが行われ、世界大会へも参加する程です。
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